湖北地方の郷土料理「鯖そうめん」

こんにちは!パンツ猫です。
旅行の醍醐味と言えば、その土地の郷土料理をいただくこと!という方も多いのではないでしょうか。
旅先でのご飯はなんであんなに美味しいんでしょうね。
私は、旅行の際には、旅先での郷土料理を事前に調べて行くのですが、調べる段階からワクワクします。
郷土料理はその土地にあったお料理ですので、初めて食べるものも多く、毎回いろんな発見もあります。
このブログが同じような楽しみを持つみなさんの手助けになればいいなと思っています。

ということで、今回は、滋賀県湖北地方の郷土料理「鯖そうめん」をご紹介いたします。

「鯖そうめん」
滋賀県長浜市周辺の湖北地方に伝わる郷土料理です。
その昔、若狭湾から京都へ、鯖を始めとした魚介を運ぶための鯖街道という街道があり、長浜はその「鯖街道」の途中にある地域でした。滋賀県は海がないため川魚が主流ですが、そんな中で、鯖街道を使って運ばれる鯖は貴重な海魚であったと言えますね。また、郷土料理として定着した由来は諸説ありますが、農繁期である5月に、農家へ嫁いだ娘を持つ親が忙しい娘を気遣い、実家から嫁ぎ先に焼鯖を届ける「五月見舞い」という湖北地方独特の習慣に由来しているという説が濃厚です。田植えの時期は米を切らしている農家もあったそうですが、そうめんは保存食としてどの家庭にも置いてあることが多いため、鯖そうめんの文化が根付いたとも言われています。

今回訪れたお店は、長浜市にある「翼果楼」さんです。
鯖そうめんが全国でもB級グルメとして認識されて以降、人気のお店となりましたが、もともと地元民からも長く親しまれているお店です。
1990年にオープンした「翼果楼」は、JR北陸本線 長浜駅より徒歩5分ほどのところにあり、築150年の呉服問屋を改装したお店です。周囲には、黒壁スクエアなど観光できるスポットもあり、観光客に人気の場所です。店内は、昔からの佇まいを残すため極力建物には手を加えず、当時使われていた家具や器などもそのままの状態で使っているそうですよ。
予約は受け付けていらっしゃらないそうですので、昼時には行列になることもあります。時間によっては売切れもあるそうですので、早めの時間に行かれることをお勧めします。

今回頼んだのは、
「鯖街道 焼鯖寿司付き」 1,770円
(焼鯖そうめん、寄せゆば豆腐、焼鯖寿司、吸物)
「えび豆煮」400円
です。

写真をご覧になればお分かりかと思いますが、鯖そうめんはメインではなく”おかず“です。
地元長浜の方は、鯖そうめんは普通のご飯のおかずとして食べていらっしゃるそうです。
そうめんがおかず?と思われるかもしれませんが、鯖の煮汁がそうめんによく染みて、まさに絶品おかずです!
焼き鯖を甘い醤油ベースのタレで煮込むのですが、そうめんは3年ものの伸びにくいものを使用しているため、しっかり煮込まれてもコシが強い状態のままで、食べ応えも抜群です!
普通のご飯でも相性抜群ですが、せっかくなので焼き鯖寿司と一緒に召し上がっていただきたいですね。
ただ、焼き鯖寿司自体も人気商品なので、早々と売り切れる可能性もあります。ご注意ください。

また、鯖そうめんは単品でも注文可能です。さらに、単品で注文される場合には、えび豆煮や小あゆ煮もお勧めです。えびは琵琶湖で取れる小エビを使っていますので、海で取れるえびとは味が少し違います。また、鮎といえば塩焼きのイメージが強いかと思いますが、滋賀県では育つ前の小鮎を甘辛く煮る小あゆ煮がメジャーです。こちらも滋賀県以外ではなかなか口にすることはできないお料理なので是非召し上がってみてください!滋賀県湖北地方の地酒も注文可能ですので、車を運転されない場合は、日本酒と一緒に召し上がられるのもいいですね。

滋賀県長浜市は、大河ドラマでよく取り上げられる地域です。
豊臣秀吉、淀君、織田信長、石田三成など、戦国時代の有名な武将ゆかりの地として、毎年多くの観光客が訪れていらっしゃいます。長浜駅前には長浜城や太閤の湯がありますがそれだけでなく、少し足を伸ばして、小谷城跡や福井の県境の賤ヶ岳など史跡を巡ってみられるのもいいかもしれませんね。

パンツ猫拝

店 名 翼果楼(よかろう)
住 所 滋賀県長浜市元浜町7-8
連絡先 0749-63-3663
最寄駅 JR琵琶湖線長浜駅 徒歩3〜5分
営業時間 11:00~【売り切れ次第終了】※予約は受付していません 定休日:月曜日
公式URL http://yokarou.com/aisatsu.html

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